閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症について

足の血管で起こっている動脈硬化です。動脈硬化は、その名前の通り動脈の血管が硬くなることで、しなやかさが失われて血液をスムーズに送ることが難しくなってさまざまな障害を引き起こします。 足は運動をすると通常の10倍近い血液を必要としますが、動脈硬化があると必要な量の血液がいきわたらなくなり、筋肉に疲労物質である乳酸がたまって足に痛みを生じます。階段や坂道を登る時に足の痛みが起こる場合、閉塞性動脈硬化症である可能性があります。 足の動脈硬化が起こっている場合、その7割に脳や心臓でも動脈硬化が進行しているとされているため、足の痛みに気付いて早めに受診して適切な治療を受けることで、脳や心臓に起こる重大な発作の予防につながるケースも珍しくありません。 当院では、血管の動脈硬化を測定する最新の機器を導入して、閉塞性動脈硬化をはじめとした疾患の早期発見に努めています。気になる症状がありましたら、早めにご相談にいらしてください。

閉塞性動脈硬化症の原因

原因は動脈硬化です。喫煙、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、肥満、加齢などが動脈硬化の危険因子であり、生活習慣の欧米化によって患者数が増え続けています。男性に多く、ヘビースモーカーに起こりやすいとされていますが、危険因子を複数持っている場合には年齢や性別にかかわらず発症する可能性があります。

閉塞性動脈硬化症の症状

閉塞性動脈硬化症には以下のような症状があります。また、症状の進行度合いによって4段階の病期(ステージ)に分かれています。

症状

病期(ステージ)は下記の4段階に分かれています。(フォンテインFontaine分類)

Ⅰ度

しびれ、冷感がある

Ⅱ度

一定の距離を歩くことで痛みが生じて歩けなくなる。ただし、しばらく休むと再び歩けるようになる。

Ⅲ度

安静時にも痛みが現れる。

Ⅳ度

壊死や潰瘍が生じる。

Ⅰ度からⅣ度の順に重症となります。
Ⅱ度以上の症状の方が治療の対象となり、Ⅲ度以上では何らかの外科的治療が必要となる可能性があります。

閉塞性動脈硬化症の治療

症状の問診、足の診察、血液検査、超音波検査、ABI検査などを行って、状態に合わせた治療を行います。検査は、痛みやストレスのない方法を用いています。

生活習慣の改善

動脈硬化の原因をなくすためには、生活習慣の改善が重要です。
血管を収縮させるタバコは血行を悪化させるため、絶対に禁煙が必要です。
ほかに、コレステロールを控え、カロリー、塩分を減らす食生活の改善、習慣的な運動、血圧や血糖のコントロールを行っていきます。

薬物治療

血管を拡張させたり、血液をサラサラにして足の血流を改善する薬を用います。
病状に合わせた薬剤を選択し、薬をいくつか組み合わせたりして、病状に適した薬物治療を行います。

足のケア

足を清潔に保つことがが重要です。また、足にケガをしないよう注意し、冷えないよう保温してください。

外科治療(カテーテル治療、バイパス手術など)

カテーテル(細い管)を血管内に挿入して、血管が詰まりかかっている部分、一部細くなっている部分を風船やステント(網目状の管)で拡げるカテーテル治療があります。
また、閉塞した部分の血管を迂回(バイパス)するように人工血管や自分の血管をつないで血流を改善するバイパス手術があります。

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